書きだめ。書き溜まり。

読書と筋トレをしながら考えてみた

『かんたん短歌の作り方』枡野 浩一_0012

ぼくは升野さんの短歌が好きだ。
升野さんの歌をすべて読みきったわけではないので、言い切れるわけではないが、ほとんどの歌が現代でもちゃんと使われている言葉で構成されているのが好きで。
 
例えば、個人的に升野さんの歌で好きなのは?と聞かれたら、
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さようならさようならまた会いましょうまた別れたらまた会いましょう
 
こんなにもふざけたきょうがある以上どんなあすでもありうるだろう
 
振り上げた握りこぶしはグーのまま振り上げておけ相手はパーだ
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特に、この3つの短歌をあげるだろう。
ぼくは空で言えるくらい詠んだ好きな歌だが、これらの歌がどれも知っている言葉で形成されているという魅力がわかるだろうか。
 
市販の3歳以上対象のレゴブロックで、ランボルギーニ作りましたみたいな。その部品でその表現力はどこから来てんねん!と思うと同時に、自分自身も同じブロックを持っていることに気づいて、自分も作ってみたくなったりして。
 
そういう背景というか、升野さんのそもそもの歌の作風から、この本『かんたん短歌の作り方』は升野さんがつくって大正解だなと思った記憶がある。
 
ちなみに、今日この本を再度Amazonで注文し直したので、今手元にはない。
なぜ、この本の話をしているかと言うと、升野さんの書いた石川くんという石川の啄木さんの歌を升野さんが解説と現代文アレンジをした本を読んで、そういえば、升野さんの『かんたん短歌のつくりかた』を読んでぼくも一時期、短歌を書いていたことを思い出したからだ。
 
そして、ぼくがその頃書いた短歌は、大学生の時間がある時期に書いていたので結構な量があるのだけど、その一部をここにさらしておこうかなと。
ただ、唐突に書くのもあれなので、本の紹介としてさらっといこうかなと思った次第です。
 
ともあれ、この本のおかげで言葉について考える切っ掛けを頂いたので、とても感謝している。
みんなも読んでみるといいよ。短歌したいよくがふつふつと湧くはずだよ。
 
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□ぼくがこの本を読んで作った短歌
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すあまならありますけどもすあまならありますけどもすあまならばね
 
レンガとか食べたりしないきみとぼくしゅみがあうので結婚しよう
 
さざえさんエンディング終わり怖すぎてグニャりとなる家一度見たきり
 
もし鼻がもげたとしても冬になるあの匂いだけわかる気がする
 
えくぼだけ置いていってはくれないか使い回しはかわいそうだろう
 
スキップで換算できるきみが待つ公園までの到着時間
 
食べたものうんこにできるキミならばなんでもできる自信もつのだ
 
小指からマヨネーズ出るしゃぶってる親指からはもろみそ出てる
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まぁこのクオリティなので歌人として生きる道は諦めたけど、短歌はもうすこし書いていこうと思う。
言葉遊びは面白いものだなあと改めて。